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カヴァーと本体

先週の MARC MANIAX 目録では、目録の情報源について、とりあげました。
図書のカヴァーの扱いについて、少し補足いたします。

昔の図書館では、破損や紛失のおそれのあるカヴァーは最初から外してしまってラベルを貼っていたと思います。あわせて目録も図書本体の情報をもとに作成する。国立国会図書館でもカヴァーは廃棄しているというお話が、以前新聞記事で紹介されていました(2004年12月18日朝日新聞)。

TRC MARCの作成においても、長らく「カヴァーは無視、本体のみ情報源」を原則(一部例外措置あり)としていました。

しかし皆さんご存知のように、現在、多くの公共図書館ではカヴァーの上からブックコートをかけています。文芸書やビジネス書など一般の方に広く読まれる分野の書籍は「本体はスッピン、カヴァーでお化粧」が一般的なスタイル。(ただし全面ブックコートにはお金と手間と時間が少なからずかかっていることをお忘れなく)

すると今度は本体の背と表紙がもう見えません。カヴァーと本体でタイトル表示が違っていたり、カヴァーにしかない責任表示、シリーズ名があったりで、目録作成上こまごまと困ることがあります。書誌が図書の見た目と違ってわかりにくいというご指摘を受けることもありました。そう、化粧を落とすと別人です…。そのため、2005年より、カヴァーも主たる情報源のひとつとすることにいたしました。

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さて、お盆の時期は取次の書籍配送がお休みになります。出版社の方も休暇をとるのでしょう、新刊見本の入荷も少なくなって来ました。来週一週間、TRCは夏季休業とさせていただきますので、データ部の業務とこのブログの更新もお休みです。
明日はMARC MANIAX 目録の第2回。その次は8/20(月)から再開となります。またよろしくお付き合いください。

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