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父と目録

こんにちは、新刊目録 藤澤です。

私事ですが、私の父は退職後、近所の大学の実験室でパート勤務をしています。普段の仕事は、掃除や学生実験の準備などとのこと。楽しそうに通っているのでよかったな、と思っていたのですが、先日、意外な出来事がありました。

突然「見ろ」と向けられたパソコンの画面。そこには、本のタイトルやシリーズ名、巻次、著者、出版者がセルに収まったエクセルシートが…。どうも、仕事の余った時間で実験室の教科書や科学読み物を整理しようと思い立ったらしく、全ての本のデータをまずは打ち込んでみたのだそうです。

全集とシリーズが一緒になっていたり、項目の見出し名が違っていたり(シリーズ名をサブタイトルと命名etc.)と、完全に自分ルールで作ったファイルなのですが、これもやっぱり「目録」でしょう。
父はさらにこれをアルファベットで独自に分類し、色シールを付けて並べたいとのこと(数字をわざわざ読むよりも一目瞭然で良いのだとか)。「父さんが辞めたあと、後任が困るよ」とNDC(日本十進分類法)も紹介したのですがお気に召さないようで、今は鋭意分類中のようです。

父は、ここ数十年図書館には行ったことがないはず。私の仕事も会社名以外は知らないような人なのですが、それでも独力で「目録」を作り、本を並べようとしている…。人を整理・分類に駆り立てずにはおかない本の魔力を思わされた出来事でした。(そして、私の没入癖と独善・頑固さも父譲りか…と再確認したり)


先週からスタートしましたMARC MANIAX目録では、「簡単な目録を作ろう」というテーマで、目録作成のポイントをお伝えしていく予定です。ブログの限られたスペースの中では教科書のようにきっちりとまとめるわけにはいきませんが、父のような人にも何がしかのヒントが得られるよう、ポイントを絞ってざっくりとご説明できたらなと思います。

コメント (1)

新刊目録 大谷:

「自分の持っている本の目録をつくってみよう」と、本好きなら一度は考えますよね! 私も高校生のころ、友人と貸し借りのためと考えて自分の持っているマンガのリストを作成してみたりしました。パソコンなんてないのでレポート用紙に手書き。もちろん目録法の存在すら知らず。それでも「講談社コミックス」と「KC」どちらの形を採用するべきか?番号も必要か?原作と絵の人がいる場合は両方記述するか?なんてことを当時も考えていました。(あのころ時間があり余っていました)

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