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夏と戦争

本日、「週刊新刊全点案内」1532号を発行しました。
掲載件数は1307件です。

先月にひきつづき、8月の表紙は夏まっさかり。
なんとなく縁側で楽しみたいアイテムたち…。
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*こんな本がありました*
広島・長崎の原爆投下日、終戦記念日等、痛ましい戦争の記憶がよみがえり、平和への思いを新たにする8月。
この季節は、戦争をテーマにした本も多く目にします。
TRC MARC累積データをみても、特に太平洋戦争関係の本<件名標目: 太平洋戦争(1941~1945)>の刊行は例年、7.8月に集中しています。

1532号掲載分ではこんな本がありました。


玉音放送が流れ、戦争が終わったことは知っていた。なのに、出撃を敢行した特攻隊がいた-。 自分の祖父もその特攻隊員の1人だと知った25歳の著者は一人、祖父の足跡を辿り、その謎の部隊を調べる旅に出ます。

戦争の記憶をもたない若い世代は、自分の先祖が戦争の時代を生きたことを忘れがちです。
でもこの本には、若者がその事実と真摯に向き合う姿が描かれています。
(また、著者が自衛隊員に憧れ、見事陸自の彼氏を見つけるといったような、若い女性らしいほほえましいエピソードも書いてありました)

もう一冊は、第二次世界大戦後の「日本軍山西省残留問題」を追ったドキュメンタリー。
映画「蟻の兵隊」 が、本になりました。


映画では伝えきれなかった真相に迫ります。


日々、たくさんの戦争をテーマにした新刊を見ていると、戦争はまだ終わっていないのだ、と思い知らされます。

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