~内容/目次 その2~
内容細目ファイルは収録作品のデータベースです。一般書・児童書の総合全集、個人全集、著作集、作品集、論文集、講演集、対談集、随筆集などに含まれる独立した著作を対象としており、2007.7.23現在11万件を超える累積があります。2007年だけで見ると、
内容細目対象冊数 3,171冊
収録タイトル件数 45,350件
著者名件数 27,024件
となります。2006年は1年で5400冊ほどでしたが、2007年はおそらくその数を超えるでしょう。
この数字を見ると、1冊の平均収録タイトル数は15タイトルほどですが、そのタイトル数の多さと作業の大変さは一致しないことのほうが多いのです。1タイトルごとに著者がいればその典拠作業は典拠の部署が行いますが、私たち内容/目次の部署で大変なのはタイトルのヨミがすぐにはわからないときです。理数系などで多く出てくる専門用語、あまりメジャーではない外国語などのときはありとあらゆる辞典類にあたったり、語学に強い人に尋ねたり、でかなりの時間を要します。もちろん出版社への確認もあります。そのうえ、旧字が多くなるとまたかなりの時間がかかることに…。
さて、1つのMARCの内容細目ファイルで収録できるタイトル数には限りがあります。その制限は499タイトル。ですので、それ以上のタイトル数がある図書では残念ながら収録できない作品が出てきます。499タイトル以上収録してある図書はそんなにありませんが、それでも民話集などはこの制限にかかってくるものがあります。タイトル数の多さは作業の大変さに一致しない、と書きましたが、ここまで多いと身構えます。
こちらは、最後の499番目のタグに ほか344編 と入力しました。
内容/目次の部署にはMARC作成の流れの中では比較的早く図書がやってきますので、ヨミの調査や著者典拠の多いものなどが発生するとかなりスケジュールがきつくなります。あらかじめわかっていれば図書をいち早く流してもらえますがやはり期限がありますので、予告があるとメンバー全員緊張してその到着を待つことになります。
週刊新刊全点案内の右側の欄の利用対象の下に赤字で〔内容細目〕と表示されていれば内容細目ファイルがあります。
bk1ではキーワードで検索できます。
こちら
これはメッセージ集ですが、収録されている人たちの名前からでも検索できます。収録作品一覧へ をクリックすれば見ることができます。
お役に立てると思いますのでぜひご活用下さい。
次回は目次情報ファイルについてご紹介する予定です。