1月からはじまった大河ドラマ「いだてん」を楽しく見ています。
初回は顔見せ回として
「The Olympics!」「ペ」(平和の祭典の意)
「天狗倶楽部」
「浅草十二階」
などなど盛り沢山だったのですが、そのなかで印象に残ったのが「肋木(ろくぼく)」と「スウェーデン体操」です。東京高等師範学校の永井教授が「体格・体力に劣る日本人の身体を鍛えるため。また結核の予防のため」に欧州から持ち帰ったもの、として描写されました。
「肋木」。小学校の体育館にありました。なんとなくあって当たり前と思っていましたが、考えてみればたいして使い道がない-よじ登って遊ぶか高鬼の避難場所になるくらい-わりには立派でそれなりにお高そうな造り。なるほど、こんな経緯で全国に導入されていたのですね。
そして「スウェーデン体操」。やったことはないけど知ってます。なぜならNDCに載っているから。
NDC新訂10版より
781 体操.遊戯
781.2 体操の系統:スウェーデン体操,デンマーク体操,ドイツ体操
781.4 徒手体操
781.49 新体操
781.5 器械体操.体操競技 <以下略>
「肋木」が「スウェーデン体操」の補助器具だということはドラマで初めて知ったので、もし『肋木の歴史』なる本が出たら分類は...とつい考えてしました。
「肋木」も「スウェーデン体操」も初回だけのネタかと思ったら、その後もなんだかんだ毎回のように登場するのがまた面白く。そのうち「デンマーク体操」や「ドイツ体操」も出てくるのか?という点も密かに楽しみにしています。
ドラマでは回が進むと主人公の金栗四三君が東京高等師範学校に進学しますが、校内マラソン大会の描写で「学生たちは大塚のまちを駆け下り~」という語りが出てきてまた「あ!」と思いました。東京高等師範学校は後の筑波大学。所在場所は現在の文京区大塚「教育の森公園」。弊社のすぐ裏手にあって、お昼を食べたりお花見したりといつもお世話になっている公園です。またドラマのなかで重要な役割を担う足袋の「播磨屋」の跡地もすぐご近所で、「金栗足袋発祥の地」というプレートが残っています。
今年の大河はご近所が舞台。と思うとよりいっそう応援したくなるのでした。