毎週金曜日に、「典拠」「分類/件名」「目録」と持ち回りで連載しておりますMARC MANIAX。久しぶりに「目録」にお鉢がまわってまいりました。思いおこせば、前回集中連載したのが昨年の8月~10月。いつの間にやら半年以上経ってしまいました。今となっては何を連載したか覚えている方は...身内以外にはいないかなぁ(涙)
(気を取り直して)前回の集中連載の一大テーマは、「簡単な目録を作ってみよう」でした。「タイトル」「カナ読み」「責任表示」「出版者」など、目録の骨子となる事項のさわりを説明し、目録を採るとはどんな作業なのかをイメージしていただくことを目指しました。
それでは今回は?
アドバンスコースとして、骨組以外の沢山の枝葉、TRC MARCに盛り込まれている様々な項目から、ピックアップしてご紹介しようと思います。前回の連載を読んで、「この程度の内容なら、出版社や取次が作るデータで十分じゃないの?」と思ったあなた。「要は、本に書いてあることを転記すりゃ良いんでしょ?仰々しく言う程のこともない」と思ったあなた...に、目録の「手仕事」な部分をお伝えできればと。
ただ本を管理するためだけの目録ではない、後々本を探す人にとって有用な情報を、我々は短い時間の中、鵜の目鷹の目で拾ってMARCに盛り込んでいます。その一端をお伝えできたなら、と思います。280万件のデータベースを駆使し、人が手に取って繰って確認する中でしか採れない項目の数々。ブログの限られたスペースの中、うまく取り上げることができるか甚だ不安ではありますが、誕生当初から「図書館のためのMARC」だったTRC MARCの「らしさ」をお伝えすることを目指します。
今しばらくおつきあい、宜しくお願いいたします。