典拠の田辺です。
今回はちょっとくだけて(?)、難しい、珍しい苗字をご紹介しましょう。(ただし、ここに挙げるのは、こういう苗字がある、こういう読み方があるというもので、正しい間違っているというものでないことをはじめにお断りしておきます。また、できるだけペンネームではないらしいものを集めてあります。)
では難しい読み方のもの。
纐纈
標葉
栗花落
倉斗
重親
掃部
全部読めたらすごい!ですが、読めた方いらっしゃるでしょうか?
ちなみに上から順に
コウケツ(ハナブサと読む場合もあるようです)
シネハ
ツユリ
クラカズ
オモソ
カモン
です。
自分がシンプルな苗字に生まれたせいか、こういう珍しい苗字には大変あこがれるのですが、実際は大変だろうなと思ったのが、北村薫さんの「ひとがた流し」を読んだときでした。鴨足屋(さあ、なんと読むのでしょう?)という登場人物がファミレスで席待ちをするときに「スズキ」と名乗るというエピソードが忘れられません。なるほどなあと妙に納得しました。さすがにこの苗字は、典拠ファイルにもないのです。
ところで今はこんな仕事をしている私ですが、高校のときに、おもいっきり先輩の名前を間違って読んだことがあります。どうしてそんな簡単な名前を間違えるかなあと言われるのが当たり前の名前。
江森先輩、その節は大変失礼いたしました。
(正しくはもちろんエモリ。
高校生の私は「コウモリセンパイ」と言ったのでした。だって揚子江のコウだよね、と言い訳した覚えが・・・)