こんなことになっていたとは
きょうは「週刊新刊全点案内」1622号の発行日です。
掲載件数は1211件でした。
駅のホームの上には普通屋根がかかってます。これを「上家」または「上屋」というそうです(読み方は「うわや」)。かつてこの上家を造るのに、使用済みのレールが使われていた、というところから話がはじまります。なかには駅舎や跨線橋などに使われた例もあるそうです。
そういう上家が、これでもかといわんばかりに紹介されます。屋根なんてみんな一緒か、せいぜい数種類あるくらいだろうと思ってましたが、どうやら勘違いだったことがわかりました。それどころか、驚くほど多種多様のようです。
著者は、その存在に興味をもってから30年、撮影を始めて10年だといいます。「片流れ」「山型1本脚」「谷型2本脚」「W型2本脚」「横断型」って、字を見ただけではなんだかよくわかりませんが、見れば一目瞭然、きれいに整理されています。上家の工程を推定し、地域や鉄道会社による傾向を分析し、と深い考察も展開されます。そして、近年駅の改築や建替え工事等にともないその数が急速に減少していることも報告されます。
白黒写真がまたいい味を出しています。なにしろ膨大な数ですから、住まいのお近くの駅も、きっと載っているだろうと思います。言われてみればたしかにあの駅のあの柱、断面が「工」字型だったような気がしてきました。
鉄道旅行がお好きな人は旅先で、また普段通勤や通学に鉄道を利用される方はちょっと足を止めて、上家を観察してみてはいかがでしょう。
