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希望の児童文学

本日は、「週刊新刊全点案内」1659号の発行日です。
掲載件数は、1477点でした。

*こんな本がありました*

今週号をめくっていただくと、眼をひくのがこちら。

オンライン書店ビーケーワン:赤とんぼ 昭和21年4月號 複刻版

終戦の翌年に創刊された児童雑誌『赤とんぼ』の復刻版です。
分売不可で全32巻!の大きなセット。
新刊案内では8頁にわたっての掲載となりました。

収録作品の豊富さももちろんですが、毎号の編集後記が泣けるのです。
戦後のモノのない時代に児童文学に託した期待と夢がすばらしい…。
原装での復刻で、表紙も毎号ちがうので、面展示できたら壮観だろうなぁと思います。


昭和21年9月号までの表紙はこんなかんじです。

オンライン書店ビーケーワン:赤とんぼ 昭和21年5月號 複刻版
オンライン書店ビーケーワン:赤とんぼ 昭和21年6月號 複刻版
オンライン書店ビーケーワン:赤とんぼ 昭和21年7月號 複刻版
オンライン書店ビーケーワン:赤とんぼ 昭和21年8月號 複刻版
オンライン書店ビーケーワン:赤とんぼ 昭和21年9月號 複刻版

コメント (2)

新刊目録 大谷:

竹山道雄さんの「ビルマの竪琴」(初出掲載ですね)のさし絵が猪熊弦一郎さんでした。この時代なので、雑誌としての見た目は質素ですが執筆陣は豪華です。作家編集者が力をあわせて子どもの本の世界をもりあげようと尽力されていたことがわかります。。(涙)

分類/件名 高橋:

理想を高く掲げて、子ども達に希望を託しつつ決して甘やかさず…という姿勢が徹底していますよね。

「インフレイションはますますひどく、一般の人たちは肉も魚も野菜さえ思うようには口に入らない。今の日本がたよりにし、望みをかけているのは諸君だけだ。」(昭和22年4月号編集後記)
「学級文庫といえば、みなさんの学校の図書室はどうなりましたか?(中略)図書室を作るのにはやはり、しっかりとした計画を立ててやって行かなくてはいけません。予算がなければないで、またそこには方法もありましょう。みなさんの熱意と研究が、きっと学校当局をうごかし、P.T.Aをうごかし、立派に目的を達することが出来ると思います。」(昭和23年8月号編集後記)

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