本日は、「週刊新刊全点案内」1659号の発行日です。
掲載件数は、1477点でした。
*こんな本がありました*
今週号をめくっていただくと、眼をひくのがこちら。
終戦の翌年に創刊された児童雑誌『赤とんぼ』の復刻版です。
分売不可で全32巻!の大きなセット。
新刊案内では8頁にわたっての掲載となりました。
収録作品の豊富さももちろんですが、毎号の編集後記が泣けるのです。
戦後のモノのない時代に児童文学に託した期待と夢がすばらしい…。
原装での復刻で、表紙も毎号ちがうので、面展示できたら壮観だろうなぁと思います。
昭和21年9月号までの表紙はこんなかんじです。
コメント (2)
竹山道雄さんの「ビルマの竪琴」(初出掲載ですね)のさし絵が猪熊弦一郎さんでした。この時代なので、雑誌としての見た目は質素ですが執筆陣は豪華です。作家編集者が力をあわせて子どもの本の世界をもりあげようと尽力されていたことがわかります。。(涙)
投稿者: 新刊目録 大谷 | 2010年3月 9日 19:56
日時: 2010年3月 9日 19:56
理想を高く掲げて、子ども達に希望を託しつつ決して甘やかさず…という姿勢が徹底していますよね。
「インフレイションはますますひどく、一般の人たちは肉も魚も野菜さえ思うようには口に入らない。今の日本がたよりにし、望みをかけているのは諸君だけだ。」(昭和22年4月号編集後記)
「学級文庫といえば、みなさんの学校の図書室はどうなりましたか?(中略)図書室を作るのにはやはり、しっかりとした計画を立ててやって行かなくてはいけません。予算がなければないで、またそこには方法もありましょう。みなさんの熱意と研究が、きっと学校当局をうごかし、P.T.Aをうごかし、立派に目的を達することが出来ると思います。」(昭和23年8月号編集後記)
投稿者: 分類/件名 高橋 | 2010年3月10日 11:59
日時: 2010年3月10日 11:59