分類や件名について分類部署メンバーが自由に語る、月一回の企画記事「分類・件名のおはなし」。
今回はNDC5類[技術] に注目し、その中の自動車工学(537)をとりあげます。
わたしたちが普段乗るクルマのうち、「エコカー」といわれ減税だ補助金だと騒がれているハイブリッドカーや電気自動車などは、外から見れば昔ながらの自動車とほとんど区別できないのですが、それぞれ別の分類に収めます。
それは動力源が違うからです。537.2[自動車機関]の下はこのようになっています。
537.2 自動車機関
.22 ガソリンエンジン
.23 ディーゼルエンジン
.24 ガスエンジン
.25 電気自動車
.26 蒸気自動車
………
電気自動車は、100%充電した電気を動力源としますので、537.25に収めます。一方、ハイブリッドカーは、走行中に発電した電気エネルギーとガソリンエンジンによる駆動力とを併用します。NDC9版が刊行された当時、こうしたエンジンは想定外だったものと思われ、項目がありません。TRCでは537.2に収めています。
去年1年間で一番売れた車種が、ハイブリッドカーのプリウスだったと聞きました。発売されてもう10年以上になるのだそうですが、たしかに去年あたりから、町で見かけるのが急に増えたように思います。あと10年もしたら、もしかしたらガソリンやディーゼルだけで動く車の方が珍しくなっているかも知れません。