本日発行の『週刊新刊全点案内』は巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
これまでも何度も触れられていますが、新刊本や雑誌を見ながら「もうこんな時期だなあ」と思うこともしばしばのこの世界(それどころか雑誌では、「さすがに先取りしすぎでは?!」という特集に追われていますが)。お弁当、税金、資格選び、園芸など、この季節ならではの本の中で存在感を示すものに教育関連書があります。年中刊行点数が多いもののひとつながら、この時期は、新年度を迎えるにあたっての心構え関係(教師も親も)から具体的な技術本までさまざま。
そんな年度末の3月、17件の件名を新設しました。そこから取り上げるのは“ペープサート”。
ペープサートとは戦後の日本で生まれ育った紙人形劇をさす和製英語。
登場人物を描いた2枚の紙を、その間にはさんだ棒で動かし、表裏を返すことで動作を表現するもので、主に幼児教育の現場で使われることが多いようです。図書館でパネルシアターなどと共に行っているところもあるのではないでしょうか。
そういえば、そのむかし、食いつくように見ていた図書館での人形劇には、軍手で作った人形や紙の人形、影絵、エプロンに貼った背景などいろいろ総出演でした。決まった型にとらわれず、職員の方たちがいろいろと工夫してやってくださっていたのですね。
今はそのまま使えるセットもあるようですが、このあたりの本も覗いてみてはいかがでしょうか。