本日は「週刊新刊全点案内」1672号の発行日です。
掲載件数は1167件でした。
*こんな本がありました*
今週はいろいろな分野で挑戦する人たちの本をご紹介します。
今年の1月に突如Twitterに登場した、浜田幸一=ハマコーさん。
いきなりビル・ゲイツに質問したり(しかも人違い)、「なう」の代わりに「だう!」を流行らせたりと、独特の行動力でTwitter上でも大人気に。この本、てっきりハマコーのおもしろつぶやき集かと思いきや、どうすればフォロアーが増やせるか?政治家とTwitterの関係は?などなど、かなりマジメなハマコー流「Twitterの心得」のような内容になっています。これからTwitterをはじめてみようか、と思う年配者の参考にもなるかもしれません。それにしても御年80を超えてこのバイタリティー。すごいなぁ…
著者の岩井俊雄さんは、「100かいだてのいえ」のいわいとしおさんです。あのビッグブックの制作秘話も紹介されています。あまりにも規格外なサイズ(ふだんビッグブックを見慣れているデータ部でも話題騒然でした)だったので、ふつうの流通ルートにはのせられないかもしれないと、出版社では直販も覚悟されたとか。とにかくアイディアを練って実現していくのが楽しくてしょうがない!という岩井さんの姿勢に周りが動かされていったのですね。
横井軍平さんは、「任天堂のDNAを作った男」と言われるゲームデザイナーなんだそうです。アナログ玩具のヒット作を次々発表し、ファミコンの十字ボタンも彼のアイディア。ゲームボーイの開発者でもあります。個人的には、ゲームボーイが“ファミコンに馴染めない”という発想から作られたことに親近感を覚えました。
不況のなかで電気自動車製作にいどむ大阪の町工場のおやじさんの奮闘記。この電気自動車のデザインがすごくかわいいのです。大阪の町工場といえば、人工衛星の開発でも話題になりました(「まいど1号」という名前もよかった)。“仕事がなかったら自分で作ったらえぇねん”の言葉に、大阪人の心意気を感じます。