もったいなくてほどけない
今日は「週刊新刊全点案内」1789号の発行日です。
掲載件数は1432件でした。
*こんな本がありました*
おそらくこちらは類書がないのではないでしょうか。
「飾り毛布・花毛布」
上杉恵美(著) 吉田孝志(著)
海文堂出版(2012.11)
海文堂出版(2012.11)
本のまえがきによれば、「飾り毛布」「花毛布」とは"毛布を花や自然の風景、動物などの形に折ってベッドの上に飾る、日本船独自の「おもてなし」の表現です"とのこと。
船の文化なんですね。
さまざまな結び(ノット)もそうですが、船にあるもので船中生活にちょっとした華をそえる船員さんたちの工夫は素敵だなと思います。
この「飾り毛布・花毛布」、なかなか歴史のあるもののようで、すでに1901年刊の「郵船図会」収載のイラストにその姿が見られるとか。
現在でも一部の外航クルーズ客船や、国内定期航路、フェリーなどで「飾り毛布・花毛布」のサービスをおこなっているようです。
「船中泊する機会はあまりないな」という方も、折り方が掲載されていますので、自宅の毛布で挑戦してみてはいかがでしょうか。
折り方のバリエーションも豊富で、「薔薇」「カーネーション」などの花型はもちろん、「松竹梅」や「富士山」「菊水」といったおめでたいモチーフや、「くじゃく」「へび」「いか」「マンタ」といったものまで。
干支モチーフだと思いますが、船室に入ったらベッドの上に「へび」がとぐろを巻いていたらちょっとびっくりですね!