全3回も今回で最後となるADEACの紹介、
最後はADEACの見どころの一つであるビューアについてご紹介します。
史資料の中には浮世絵や絵地図など、貴重な資料もたくさん掲載されています。そのような史料はできれば本物を見ているとの同じくらい鮮明に見たいもの。
ですが高精細な画像は容量が非常に大きくなってしまうためインターネット環境ではうまく開けなかったり時間がかかったり...。
でもスムーズに見るために画質を落としてしまっては意味がありません。
そこでADEACでは高精彩画像を閲覧するためのビューアを採用しています。
普通は細部まで見られないような浮世絵や絵地図がかなり拡大して見ることができたり、1000ページ近くある地域資料を電子書籍のように閲覧できたり、ビューアならば高精彩のまま容量もある程度抑えられます。
実際にどんな感じなのかご紹介しましょう。
たとえばこちらの史料。
一辺90cm以上ある大きな絵図です。
全体図をみるとこのような感じですが、これでは細部が見えません。
では拡大してみましょう。
一体どの部分を拡大したのかと言うと...
この部分を拡大しました!
拡大してもきれいに見られることがわかっていただけたでしょうか。
ぜひ実際にADEACの画面で見てみて下さい。
弘化丁未春三月廿四日信州大地震山頽川塞湛水之図
このビューアの作成もASで担当することがあります。
ビューアを作る上で悩ましいのが容量の問題。最初にサイズを抑えられると書きましたが、それでも容量が大きくなってしまうことがあります。
そこで作成の際にはできるだけ高品質・小容量のギリギリを模索しています。
さて、全3回でお届けしてきました「ADEACを知っていますか?」いかがだったでしょうか。
今回ご紹介できなかった貴重な資料もADEACにはまだまだたくさん公開されています。
秋の夜長に歴史小説や時代小説を読もうかなと思っていた方、
ぜひADEACで歴史資料に触れてさらに奥深い歴史の世界に思いをはせてみてはいかがでしょうか。