こんにちは。AV(視聴覚資料)の岩瀬です。
3月の木曜日のテーマは「鉄道」。
先月の木曜日のテーマだった「イギリス」も鉄道大国の一つ。子どもに大人気の「きかんしゃトーマス」のふるさとでもあります。
では、AV資料で「鉄道」といえば...
映像資料に限ってご紹介すると、かのリュミエール兄弟が1895年に製作した「ラ・シオタ駅への列車の到着」。これはさすがに古すぎて歴史的資料に近くなってしまいますが、このほか、豪華列車を舞台にしたミステリー「オリエント急行殺人事件」(1974年、シドニー・ルメット監督)、実直な鉄道職員を高倉健さんが演じた「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年、降旗康男監督)、鉄道男子2人の友情と恋の行方をコミカルに描いた「僕達急行 A列車で行こう」(2011年、残念ながら森田芳光監督遺作)、宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」(1985年、杉井ギサブロー監督)や、TVアニメ・映画になった松本零士原作の「銀河鉄道999」などなど...。
でも、それだけではありません。まさに鉄道そのものが主役のDVDも多数あります。子供から大人まで幅広い年齢層を対象に、その中身も、図鑑のようにいろいろな電車を紹介したもの、沿線の情報も取り入れた旅情を誘うもの、ある路線の走行シーンを運転席から展望したものなど、さまざま。日本国内・世界各国の通勤電車、新幹線、蒸気機関車、路面電車、地下鉄など、車両の種類も豊富です。最近では、新幹線開通によって、廃止となる特急や寝台列車が話題となっていますが、このように惜しくも見収めになってしまった鉄道の最後の走りを集めた「ザ・ラストラン」なるシリーズもあります。沿線地域の方々にとっては、郷土資料的な役割を果たす映像もあるかもしれません。
映像資料も、図書と同じく『日本十進分類法』新訂9版および8版に従って分類しますが、これが実は思っているより大変! さきほどご紹介したように、いろいろな種類の映像があるため、5類(536~の運輸工学や546~の電気鉄道などのグループ)にすべきか、6類(686~の鉄道のグループ)か? と、頭を悩ませることもあります。
その結果、「682.△△」にした場合、次に避けられないのが「地理区分」。△△に入るのが地理区分です。そこで、その路線がどこを走っているのか、地図や路線図、ときには鉄道各社のホームページなどとにらめっこ。AV部員がこんなものを広げていても、今度の旅行はどこに行こうかな、なんて仕事をサボっているわけではありませんよ。これらの情報のお世話になりながら、地理区分の確定にいそしんでいるのです。そんな時、頭の中を流れるBGMは、もちろん「せ~んろはつづく~よ、ど~こまでも~」(佐木敏:作詞、アメリカ民謡)。