« きょうのデータ部(4/15) | メイン | 漫画でお手軽に読みたい~MARCで探そうQ&Aダイジェスト第11回~ »

とっておく

4月の雑記テーマは「教科書」。
どう書こうかと思っていたら、データ部員からこんな話がありました。
「国語の教科書の読み物は、授業が始まるまでとっておいてたの。
授業の前に読んじゃうとつまらなくなる気がして。」

あるある!そういえば私も「とっておく」子どもでした。

ピカピカの教科書をもらったら、まずは図工や家庭科、
面白そうなものを眺めてしまい、国語と道徳は目次だけで我慢。
道徳のテキストはつまらないの代名詞扱いですが、
小話が沢山入っていて、3割ぐらいは面白かった気がします。
それを、自習の時間を持て余した時や、
休み時間に居場所がなくなった時に、
少しずつ解禁して読んでいたのでした。
あの頃の、ひとつひとつのお話に期待する気持ちには、
もうちょっと戻れないです。


今ぱっと思い出せるのは、
「えんびフライ」への皆の感動ぶりが楽しい「盆土産」(三浦哲郎)、
静かな悲しさが響く「水門で」(フィリパ・ピアス)、
無人島でカラスと友情を深める「ぼくのくろう」(畑正憲)など。
(大きくなったら、ムツゴロウ王国に就職したかった!)

高校の「山月記」と「こころ」は、先生の熱弁も含めてよく覚えています。
「今、自分はすごい物語を読んでるんだ」とドキドキしました。

「蟻が蝶の羽をひいて行く ああヨットのようだ」(三好達治)という詩は、
「これだけで教科書に載るの?」という衝撃で忘れられません。

詩や古典など、自分ではまず手を出さないものが読めるのは、
教科書の良いところですね、

コメントを投稿

(投稿されたコメントは、TRCデータ部の営業時間内にアップいたします。投稿から掲載までお待ちいただく場合がありますがご了承ください。なお、メールアドレスはTRCデータ部から直接ご連絡する場合にのみ使用いたします。第三者への公開・提供はいたしません。)

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク