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意外な人の意外な著作

本日は「週刊新刊全点案内」1948号の発行日です。
掲載件数は1306件でした。


*こんな本がありました*

ユークリッドと彼の現代のライバルたち

ルイス・キャロル著
日本評論社(2016.1)

あのルイス・キャロルが幾何学教育に関する学術書を書いていた?
テーマは、ユークリッドの「原論」が幾何学の教科書としてふさわしいかどうか??

頭にはてなマーク???が飛び交う一冊です。

ユークリッドとは、古代ギリシアの数学者で、幾何学の祖とされる人物です。私が大学で初めて履修した講義が、このユークリッドの「原論」を読むというものでした。

「平面角とは平面上にあって互いに交わりかつ一直線をなすことのない二つの線相互の傾きである」というような定義をひらすらに読んでいくという講義スタイルに、大学ってこういうところなのかと面くらった記憶があります(そもそもなぜこの講義をとったのか自分でも謎...)。

数学的素養のない私には、残念ながらこの本の内容はさっぱりわからないのですが、あの「不思議の国のアリス」の世界観には心惹かれます。
ルイス・キャロルは、オックスフォード大学で26年間数学の講師を務めていたそう。数学者としてのルイス・キャロルを知った上で読むと、またさらに楽しみが深まりそうです。


こんな本もありました。

数の国のルイス・キャロル

ロビン・ウィルソン著
ソフトバンククリエイティブ(2009.3)

ルイス・キャロルの生涯と、彼が愛した数の世界を紹介した本で、著者は幾何学の教授です。


ちなみに、ルイス・キャロルというのは筆名で、本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。数学者としての著作はこちらの名前を使っていたそうです。

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