こんにちは、データ部AV班の原田です。
すっかり秋めいてきました。
北の方や山の方は、朝・晩かなり寒いのではないでしょうか。
私も衣替えを急がねば...。
今月の雑記テーマは「わたしの新人時代」です。
私はTRCには中途入社でして、学校を出てすぐに就職したのは、銀座のデパートでした。
そして最初に配属されたのは、家具家庭用品子供部・1課和食器係。
2週間の研修後、さっそく店頭で働くことになりました。
そこで次々と「できない!」ことに遭遇したのです。
まず商品名が読めない。
「灰釉」「粉引」「貫入」「梨地」「堆朱」「千筋」「祥瑞」などなど。
「飯碗」「汁椀」で「わん」の字が違うことも、初めて知りました。
つぎに「懸け紙」が書けない。
贈答品には慶弔にあわせて、御祝とか内祝とか志とかの「懸け紙」をかけます。
ご要望があれば、毛筆(筆ペン)で、お客様の名前を書いてさしあげるのですが、文字に自信がなく、いつも上手な先輩や同僚にお願いする羽目に。
そして、算盤が置けない。
「原田さん、ソロバンできる?」と聞かれたときには、心底ビックリしました。
ええーっ、デパート人ってみんなソロバンが得意なのー??
もちろん、消費税の計算をソロバンでするわけではありません。
でも桁の大きな数を電卓で計算すると、000...と何度も0を押すうちに、必ず間違えるのです。
レジを閉めるとき、釣銭を用意するときなどは、ソロバンを使って足し算・引き算するものでした。
そろばん塾に行っていなかった私は、小学校でちょこっと習ったきり。
練習して足し算・引き算はできるようにしました。やれやれ。
立派な学校を出ても、読み・書き・ソロバン、なーんもできないんだね、私...。
自分の役立たずぶりにしょんぼりしましたが、いやいや一人前の社会人になってもホントに知らないことはたくさんあるのだ、教えてもらって、習って、学んで、これがずーっと続くのだなと謙虚な気持ちになりました。
美しい文字をすらすらと書く先輩、一緒にソロバンを置いてくれた先輩、懐かしくありがたく思いだされます。