はや3月です。
春の嵐も吹き荒れました。
今月の木曜日は「春の東京名所」と題してお送りいたします。
TRCのある文京区内で、ずーっと気になっている、でもまだ行ったことのない名所があります。
「六義園」
会社からバスと徒歩で20分くらいでしょうか。
何度か近くに行って、「ここが六義園かー」と立派な塀を見たことがあるのですが、入園に至らず。
回遊式築山水の名園、特別名勝とのこと。
春先には、しだれ桜のライトアップが話題になります。
五代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保の下屋敷で、吉保自身が設計・指揮して作り上げたお庭だそうです。
柳沢吉保と聞いて、なんとなく親しく感じるわたし。
実家の辺り(埼玉県南部)は、武蔵国川越城主・柳沢吉保の領地だったのです。
通っていた小学校は、吉保の指揮で開拓されたという、碁盤の目に整った畑の中にありました。
時代劇では将軍の寵臣として悪く描かれることもあるようですが、これを機会に事典類をひもといてみると、存外、誠実で、しっかりした殿様だったよう。
そんな殿様がつくったのは、どんなお庭なのでしょう。
HPを見ると、大泉水に、中之島、それを囲む樹木とダイナミック。
和歌に詠まれた名勝の景観をうつしているのだそうです。
はー、とため息がでそうな、明るく整ったお庭。
吉保の領地は武蔵野台地、海や大きな川のないどちらかといえば水不足の土地でした。
庭に大きな池をつくって、水辺の風景を模したのは、海なし県サイタマの民の憧れかなあ、などと想いを巡らせながら、この春こそ六義園の桜を見たいと思います。
六義園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html