新刊の藤澤です。
3月木曜のテーマは「春の東京名所」。
六義園、昭和記念公園、田端台公園、東京の水路・橋ときまして、
最後の今回は、東京の小川、「野川」にしました。
スタートは、調布市・小金井市・三鷹市にまたがる野川公園。
元ゴルフ場ということで、広大な芝生と樹木が入り組み、
その縁を野川が流れています。
何があるわけではありませんが、きれいな緑を前に
冬の間縮こまった体を伸ばしたくなります。
自転車があれば、ここから野川に沿っての散策が楽しめます。
野川は、「はけ」と呼ばれる国分寺崖線に沿って流れています。
片方の岸は平ら、対岸は、結構な高さの斜面。
そのため湧水が多かったり、斜面の眺望をを求めて建った
色んな建物を楽しむことができるのです。
上流・国分寺方面に行けば「はけの道」なるものもあり、
大岡昇平「武蔵野夫人」の舞台をたどることもできるそうです。
下流に行くと、はけの急斜面には
思わず登ってみたくなる小路・坂道。面白い建物。
水車もあります。
武蔵野から世田谷に入っていくと、なんだか建物も少し
都会らしくなってくるような(?)
そして多摩川に合流してゴールです。
広々とした川面を見ながら、達成感も沸き、とても良い気分になれます。
斜面や水に注目していると、大した知識がなくとも
面白いものが見つけられ、タモリさん気分で
地形散歩ができるのがポイントです。