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2018年8月 3日 アーカイブ

2018年8月 3日

こんな件名あんな件名~分類・件名のおはなし番外編~

30度超えの気温が当然のように感じられる日々になりました。
朝から日差しが眩しいので、日傘が手放せなくなってきております。

さて、今月の「分類・件名のおはなし」は本来おやすみなのですが、今回は番外編。
ちょっとした企画として、私が分類件名班に配属されてから「こんな件名があるんだ」と個人的に驚いたものを、
実際にどのような本があるかも一緒にいくつかご紹介していきたいと思います。


・性差心理学

心理的な男女差を取り扱った話はよく聞きますが、それを示す件名がこちら。
日常においても割と身近な話題なのですが、実際それを調べたい時にこんなドンピシャな件名があるんだ、と思いました。
この話題に関して有名なのが、こちらでしょうか。

話を聞かない男、地図が読めない女 新装版

アラン・ピーズ (著),バーバラ・ピーズ (著),藤井 留美 (訳)
主婦の友社(2015.12)

心理学と一口にいっても様々な分野がありますので、この他にも「航空心理学」や「トランスパーソナル心理学」など、面白そうな件名がたくさんあります。


・サイコオンコロジー

参照形の「精神腫瘍学」の方が意味がわかりやすいでしょうか。こちらは、がん患者の心の問題を扱う学問や療法のこと。
私があまり医療に詳しくないこともあるのですが、データ部に入ってから初めてこの単語を知りました。
この分野は、一般書・専門書共に多くの本が出されています。

患者の心を誰がみるのか がん患者に寄り添いつづけた精神科医・丸田俊彦の言葉

岡山 慶子 (編著),中村 清吾 (編著),森 さち子 (編著)
岩崎学術出版社(2018.3)

国立がん研究センターのこころと苦痛の本 こころと体のつらさを和らげるためにできること
清水 研 (監修),里見 絵理子 (監修),若尾 文彦 (監修)
小学館クリエイティブ(2018.2)


・時間(哲学)、時間(物理学)

「時間」って、件名が分かれてるんだ...と初めて見た時に驚きました。
確かに説明の難しい、かつ広い概念ですので、目的があって検索する際は便利ですね。

こちらは時間(哲学)の本。
時間ってなに?流れるのは時?それともわたしたち?
(10代の哲学さんぽ)

クリストフ・ブトン (文),ジョシェン・ギャルネール (絵),伏見 操 (訳)
岩崎書店(2017.2)

そしてこちらは時間(物理学)です。
時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体
(ブルーバックス)
松浦 壮 (著)
講談社(2017.9)

ちなみに、「空間」も同様に哲学と物理学で件名が分かれています。

いかがでしたでしょうか。
ご紹介したのはほんの一部ですが、件名にはまだまだ多くの見慣れない言葉があります。
何かの折に気になる件名を見つけた時は、その意味を調べながら、それを取り扱った本を見てみると面白いかもしれません。

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