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2018年12月10日

今日は何の日?~12月10日は寺山修司の誕生日~


日本には実にさまざまな「○○の日」があります。今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)。第4回目の今日は「寺山修司の誕生日」です。

短歌、詩、演劇、映画など、あらゆる表現手段を用いて人間存在の核心に迫った寺山修司。
今年は没後35年の年でもあります。そういったこともあってか、演劇公演が多いように思います。展覧会も開催されていました。

私にとって初の寺山修司は「演劇実験室◎天井棧敷」の公演でした。難解で、怖かったという思い出と、見てはいけないものを見てしまった感覚...。
それからいくつもの寺山作品の演劇を観に行きましたが、小説とは違う、視覚から入ってくる強烈で圧倒的な力はどの演出も忘れられません。


ほんとうに生きることを問い続けた寺山修司のメッセージを収録したこちら。

「群れるな 寺山修司強く生きぬく言葉」

寺山修司(著)
興陽館(2017.11)

「人は弱いから群れるのではない。 群れるから弱くなるのだ。」
若い人たちは寺山の言葉をどう感じるのでしょうか。聞いてみたい気がします。


こちらは舞台と映画がありました。その映画のノベライズです。

「小説あゝ、荒野 前篇」
(小学館文庫)

寺山修司(原作) 港岳彦(脚本) 岸善幸(脚本) 大石直紀(著)
小学館(2017.10)

「小説あゝ、荒野 後篇」
(小学館文庫)
寺山修司(原作) 港岳彦(脚本) 岸善幸(脚本) 大石直紀(著)
小学館(2017.10)

観てから読むのもよいですね。


こちらは戯曲集です。

「寺山修司幻想劇集」
(平凡社ライブラリー)

寺山修司(著)
平凡社(2017.6)

「レミング」「身毒丸」「奴婢訓」など、演劇実験室◎天井棧敷の中・後期を代表する7作の戯曲が収録されています。


これからもたくさん舞台が観られそうでとても楽しみです。

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