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248番目

今日は「週刊新刊全点案内」2110号の発行日です。
掲載件数は912件でした。


*こんな本がありました*


元号通覧
(講談社学術文庫)

森鴎外(著)
講談社(2019.5)

 
1953年刊の「鴎外全集」第13巻に収録されていた原題、「元号考」が手に取りやすい文庫となったのがこの本。私は文豪としてしか認識していなかった森鴎外。晩年は宮内省図書頭(ずしょのかみ、つまり現代でいうところの国立国会図書館長ですね。)を務め、歴代天皇の謚(おくりな)や元号についての研究に執念を燃やしていたそうです。

この本の中身、歴史の授業で習った最初の元号、「大化」(大化の改新でおなじみ)から、鴎外が生きた「大正」までの245もの元号がただひたすらに並んでいます。それだけではありません。1つの元号が決まる際に、一緒に候補に挙がった元号も挙げてあります。それを眺めていると、「明治」が1428年にすでに候補にあがっていたり、江戸時代の最後の「慶応」のときにすでに候補に「平成」が登場していたり、「和平」なんていうのは990年くらいから何度も候補に挙がっているのに一向に採用されていなかったり、いろいろなことが見えてきて面白いです! ちなみに、猪瀬直樹氏の解説によると、248番目の元号となる「令和」は、これまで一度も候補に挙がっていなかったそうです。

子どもの頃、明治生まれだった祖母に「おばあちゃんは、明治・大正・昭和って3つの時代を生きててすごいね!」なんて言った記憶があるのだけれど、私も3つめの時代に突入。子どもに「すごいね!」なんて言われちゃうのかな...。

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