身の回りから...
本日は「週刊新刊全点案内」2116号の発行日です。
掲載件数は1169件でした。
*こんな本がありました*
「茶わんの湯 科学絵本」
寺田寅彦(文),高木隆司(解説),川島禎子(解説),高橋昌子(絵)
窮理舎(2019.5)
白地に銀の文字のシンプルな表紙と、いっそ簡素といっていいタイトル。いったい何の本でしょうか?
サブタイトルには「科学絵本」とあります。
実はこの本、寺田寅彦が児童文学雑誌の「赤い鳥」に寄せたエッセイ「茶碗の湯」を読みやすいように絵本版にしたものなのです。
加えて科学的な観点からの解説、文学的な観点からの解説、さらに大元の原文までが付いています。
茶わん一杯のお湯という日常よく見られるものでも、観察し調査するという目線でみると、さまざまな科学的現象を発見することができます。身の回りから科学へ、普段から考えることの大切さが伝わってきます。
パラパラと数ページを眺めることぐらいしかできませんでしたが、子どもに語りかけるようなやさしい文章なので、朗読でも楽しめそうだなと思いました。