日本には実にさまざまな「○○の日」があります。
今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、本日は第11回目です。
12月の暦を見ていて気になったのは「正月事始め」。
12月13日です。
この日からお正月を迎えるための準備を始めるのだそうです。
「煤払い」や、「松迎え」...飾りつけする松や料理のための薪を取りに行く...といったことをするのだそうです。
いまでいえば掃除や買い出しですよね。たしかに「お正月まであと20日!」のグッド・タイミング。
暦を解説するサイトでは「12月8日の「事始め」から正月準備をするところもある」と書いてあります。「事始め」とは何ぞや?
百科事典を調べてみると、「こと八日」という言葉にたどり着きました。
12月8日と2月8日のことだそうです。
コトが神々を迎えて行う1年間の各行事だとすれば、2月8日が「コトハジメ」12月8日が「コトオサメ」。ですが、お正月が1年で最も大きな神祭だと考えれば、12月8日が「コトハジメ」で一連の正月行事が終わる2月8日のが「コトオサメ」となります。
12月8日は、コトハジメなのか、コトオサメなのか? なかなか複雑です。
地方による違いもあるそうで、江戸でも混乱していたとか。
人間の時間は2月8日から、神様の時間は12月8日からということでしょうか。
最近は、ただただ忙しく、年越しの感慨も、新しい年のお祝いも素通りしがちです。
始める、納めるの区切りを大切にする気持ちを取り戻したいと思いました。