昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
2020年1月は1件の新設件名は「じゃこううし」の1件でした。
じゃこううし?どんな牛だろう。じゃこうねこなら知っているけど...と調べてみれば、北極地帯に生息しているそう。
画像検索をしてみれば立派なツノともふもふの毛に覆われた牛の画像がたくさん。バッファローやバイソンを彷彿とさせます。
高さは1.8メートルだそうで、成人男性と同じくらい...目の前にしたら迫力がありそうですね。
このじゃこううし、氷河期時代を生き抜いた種のようです。マンモスと同じ時代から生きていたんですね。毛皮が非常に優秀な防寒機能を備えていて、二重の体毛で体を覆っているそう。カナダ北部などに生息する彼らは厳しい寒さを耐えなければならないので、進化によって寒さをしのぐ仕組みを手に入れたわけですね。
この季節にはなんともうらやましい話...ちなみに、イヌイットは夏になってじゃこううしから抜け落ちた産毛を拾い集めて「キヴィアック」という繊維を紡ぐそうです。
さぞ温かいんだろうな...とは思うものの、その分希少価値も高く、ためしに毛糸の商品ページを覗いてみればなかなかの値段になっていました。
ちょっと憧れつつも、なかなか手が出せなさそう。でもいつかその防寒機能にあやかりたいな...とウェブでキヴィアックの防寒具を眺めながら思ったのでした。