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瑪瑙~新設件名のお知らせ2020年4月・5月分~

『週刊新刊全点案内』は毎月最初の号の巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

4月は5件、5月は2件の件名を新設しました。
そのうちのひとつに「メノウ」がありました。

メノウ...瑪瑙...どんな石だったでしょうか。漢字は浮かぶのですが出てこない。

JapanKnowledge「世界大百科事典」によると、
・石英のごく微細な結晶が集合したもの
・縞のあるものを「メノウ」、模様のないものを「玉髄(カルセドニー)」と分けることもあるが、一般には両方を総称して「メノウ」とよぶ
・原石の形が多くは腎臓状で、馬の脳に似ていたため馬の脳→瑪瑙と名付けられた

...なるほど。石英だったのか。そして形は馬の脳...。
「玉髄」と「メノウ」の関係は資料によってばらつきがあり、「縞のある玉髄をメノウという」としているものも見られました。
色調は白、淡青色、ヒスイに似た緑色、紅、黒など多彩です。サードニクスやオニキスもメノウの仲間。また、人工的な着色も容易で、価値的には天然石と変わりなく扱われているとのことでした。

石の中にシダや苔のような繊細な模様がみられるものや、中に水が封じ込められているものもあるとか。
仕事中に思いがけぬ目の保養になりました。

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