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間取りから見る住まい方

本日は「週刊新刊全点案内」2180号の発行日です。
掲載件数は1195件でした。

*こんな本がありました*
「日本でもできる!英国の間取り」

山田佳世子(著)
エクスナレッジ(2020.10)

カラフルな外壁の住宅に真っ赤な二階建てバス、農村の風景になぜか運河?イギリスを描いたかわいらしい表紙が目を引きました。
住宅設計プランナーの著者による、イギリス住宅の間取りをイラストで紹介した本です。

英国住宅史のほか、地域ごと、時代ごとの家の特徴解説、インテリアの紹介、そしてイギリスの住宅に住む一般人々の住まい方が書かれています。
美しい家々が連なる街並みが有名なコッツウォルズ地方の住宅は、その地方で採れる黄みがかった石灰石(ハニーストーンと呼ばれているらしい)で作られているとか。

なかでも面白そうだと思ったのが、イギリス人の住まい方を紹介する章です。イギリスでは、建てられた家は「その日から「その地にあるもの」となり、そもそも建て替えるという発想がない」と考えられているそうで、古くなってもその時々に住む人によってメンテナンスがなされ、住み継がれていくと書かれていました。この本でも築400年の藁葺き屋根の家が出てきますし、さらにはもっと古い時代に建てられた建物に工夫して住んでいる人の例も。イギリス人の住まい愛に圧倒されます。表紙の運河の謎もこの章で解けます。運河に浮かぶボートを改造して住むなんて素敵!

衣食住のバランスが、日本とは全く違うイギリスの住まい方。なかなか興味を引かれる一冊でした。

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