出席番号を忘れない
今月の雑記のテーマは「ぞろ目」。
なぜ人は、ぞろ目に出会うと理由もなく嬉しくなってしまうのでしょうか。
それ自体にはまったく意味がないというか、特にメリットも何もないというのに。
高校生の時、うちの学校では体育祭で、手作りのゼッケンをTシャツにつけるのが決まりでした。
カッコ悪いし、ゼッケンを作るのがめんどくさいので、生徒たちには大変不評でしたが、わたしはこみあげる喜びを抑えることができませんでした。
ゼッケンには、〇年〇組〇〇番という4桁の数字を入れることになっていたのですが、そのときの私の出席番号が3年3組33番、すなわち「3333」だったからなのです!
3年生に上がった時に、密かに「ぞろ目だ!」と喜びつつも、他人の出席番号なんて世界で一番どうでもいい部類のネタなので、だれに言うこともなく胸にしまっておいたのですが、とうとうそれをお披露目する日がやってきたのです。
ゼッケンに数字を書き込むときも、「3」の数字だけを用意してそれを4つ並べればいいのでものすごく楽でした。
そして体育祭当日。みんなの注目を浴びる日がとうとうやってきた、と胸を弾ませるわたし。
しかし、世界で一番どうでもいい出席番号のゼッケンを気にする人などほとんどなく...。
親しい友人の何人かに「ぞろ目だとゼッケン作るのラクでいいね」と言われただけでした。
この気持ちを共有したい!とお仲間(「2222」と「1111」)を探しましたが、そちらも見つけられず。
なんとも拍子抜けの運動会となりました。
ぞろ目で思わぬ挫折を味わったものの、高校3年生の時の出席番号は一生忘れることはないと思います。