本でふりかえる2020年
今月の雑記のテーマは「いつも通りじゃなかった今年をふりかえって」です。
今年はまったくもっていつも通りではありませんでした。主に悪い方向に。
1年を普通に振り返ると暗い気持ちになるので、何かポジティブな話題を...ということで、2020年に出版された本の中から「いつも通りではなかった」ものをみてみようと思います。
今年は何といっても働き方が大きく変わった方が多いのではないでしょうか。「テレワーク」や「Web会議」などの言葉を多く耳にしましたが、それぞれ件名の「テレワーク」を付与した本は61冊※、「遠隔会議」を付与した本は40冊でした。
また、今年は三島由紀夫の没後50年ということで関連本を多く目にしました。昨年は三島由紀夫の件名を付与した本は6冊でしたが、今年は25冊も出版されました。
明るいニュースと言えば、漫画・映画ともに絶好調で一大旋風を巻き起こしている「鬼滅の刃」。漫画の考察本はなんと20冊もありました(去年は0冊)。
そして最後に、「新型コロナウイルス感染症」に触れないわけにはいかないでしょう。今年この件名を付与した新刊書籍は...279冊でした。医学的な観点だけではなく、政治・経済・教育・労務など、様々な観点から新型コロナウイルスについて語った本が出版されました。
1年の世相を本でふりかえってみました。今年は色々残念だったけれど、来年はどんな年でどんな本が出版されるのか、考えるとちょっと楽しみになってきます。
※この記事の出版点数は、2020年の現時点で『週刊新刊全点案内』に掲載された冊数です。