雄弁な空白
今月の雑記のテーマは「いつも通りじゃなかった今年をふりかえって」です。
データ部ログで毎週水曜日にお届けしている「きょうのデータ部☆」は、写真付きでその日の様子をお伝えする記事。季節感・空気感が詰まっていますので、ふりかえりには持ってこいです。左側のカテゴリーの「フォトギャラリー」からまとめてみることができます。
遡ってみると...季節の写真に混ざって、ありますね、今年ならではの写真が。
9月には、すっかり見慣れた手洗い励行の張り紙。
7月は、換気のため開けた窓と虫対策の話。
6月にはパーテーションが登場。
そして、5月。
記事が無い。
そうでした。4月7日の緊急事態宣言を受けて、TRCデータ部も出勤人数を抑制することになり、4月9日から"しばらくの間"データ部ログ自体を休止していたのでした。
右側のアーカイブにも「2020年5月」が存在しません。
画面を眺めて、このことを思い出した時、当時の閉塞感や、いつ再開とも言えないくらいの先の見通せない感じが一気によみがえってきました。
実を言うと、私個人としては、この期間もデータ部ログは続けた方がいいのではないかと思っていました。
そのころ自分自身が、某球団マスコットのブログや某企業さんのツイートに癒しをもらっていたため、データ部ログも誰かにとってそうであったらいいな、と思ったこと。また、なんであれ日々の記録は後々何かの役に立つのではないかとも思ったためです。
(とはいえ、当時はそんなこと言っている余裕は全くなく...難しかったのが現実です。)
しかし、今こうして見ると「記事がない」ことが当時の状況をとても雄弁に語っています。
記録"されなかった"空白にこそ宿るものがあり、そこから読み取れるものも多いものですね...と、曲がりなりにも図書館界に身を置いている人間がこう書くのは、なんというかずるいですね。
やっぱり記録は残したい。残さなくては。
はてさて...
振り返ってみましたが、2020年という年や今年感じたことはまだ消化できるものではなく、このように全然まとまらない文章を書いてしまいました。
それでも。くだらなくても、たいした意味がなくても。
とりあえず、ブログを書く余裕がある年末でよかった。と思います。