今月の雑記のテーマは「ラジオ」です。
物心ついたころから、わが家では朝はラジオと決まっていました。
ダイニングにテレビを置いていなかったというのが一番の理由ですが、朝の慌ただしい時間には、ついつい画面を見て手が止まってしまうテレビよりも、聞くだけでいいラジオが断然便利です。
うちで使っているのは、祖父が愛用していた昔ながらのラジカセで、番組を探すときにはつまみでチューニングする必要があるのですが、うちではTBSラジオしか聞かないので、AM954キロヘルツにほぼ固定です。(ここらへん、世代によっては全く理解できないと思いますが...)
朝はラジオが欠かせなかったものの、夕飯の時には何となくラジオは付けていなかったのですが、ある時を境に夜もラジオをつけっぱなしにするようになりました。
他でもない、東日本大震災の時からです。
あの時、計画停電でテレビが見られず不安が募る中、電池式の携帯ラジオから聞こえる音にどれだけ慰められたことか。
やはり災害時に一番頼れるメディアは、テレビでもインターネットでもなく、ラジオだと思います。
しかし、ラジオに関してちょっとショックな出来事が...。
今年の3月に、かれこれ10年ぐらい愛聴していた番組が終了してしまって、いまだにロスから抜け出せません。
「村上ゆきのスローリビング」という、音楽とトークのみの地味といえば地味な内容だったのですが、語り口がそれこそスローで温かく、日曜日の夕方の「明日から会社かあ...」というけだるい気持ちにそっと寄り添ってくれる、とても心地のよい番組でした。
ラジオ番組はテレビ以上に生活リズムにしっかりと刻み込まれているので、これがないと夕飯を作るモチベーションも下がり気味です。
わたしと同じように感じているリスナーは多かったはずなので、終了してしまったのはおそらくスポンサーの都合かな...と勝手に邪推しているのですが、後番組はよりによって「起業」をテーマにした番組で、「日曜日にそりゃないよ!」と叫びたくなります。
ラジオ関係者の方には、番組改編にはテレビ以上に気を遣っていただきたいと切に願います。