明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
8月の新設は8件でした。そのひとつが「ばく」です。
ばくといっても夢を食べる伝説上の生き物ではなく、奇蹄目の動物です。カバや馬と同じく蹄を持っており草食です。
私は子どものころに動物園で見たくらいの思い出しかないのですが、はっきり分かれた白黒の体毛に前に突き出したやや長い顔を見て、変な動物だなあ、と思った記憶があります。
伝説上の生き物の方の獏に似ていたのが名前の由来...という説がありますが、そもそも獏は動物のばくを元に生まれた、という説もあるそうです。
一体どちらが先なのか...卵が先かにわとりが先がみたいな話ですね。
伝説上の「獏」は鼻は像、目はサイ、しっぽは牛、脚は虎にそれぞれ似ているとされていかにもな姿をしていますが、動物のばくを見てみると...まあ、鼻はちょっと長いし、サイも奇蹄目だし、似ているところはあるかな?といった印象です。
ちなみに、日本動物園水族館協会によると、ばくを展示している動物園は現在22施設あるそうです。
なかなか外出がかなわない昨今ですが、いつか落ち着いたら見に行ってみたいものです。