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古典文学からはじまるなにか

本日は「週刊新刊全点案内」2234号の発行日です。
掲載件数は1092件でした。


*こんな本がありました*

「読まなければなにもはじまらない いまから古典を〈読む〉ために」

木越治、丸井貴史(編)
文学通信(2021.11)


「古典を「読んだ」と言うのは勇気がいる。自分なりの古典の読み方をみつけるにはどうしたらいいだろう?」
本の表紙カヴァーに付されている文章です。
ほんとそれ!
と、思わず手に取ってしまいました。

名だたる古典文学のタイトルとだいたいの内容は知っていても、その作品を実際に"読んだ"人は多くないと思います。もちろん、わたしも...。

日本最古の物語と言われている「竹取物語」は絵本「かぐや姫」で。
紫式部「源氏物語」は漫画「あさきゆめみし」で。
河竹黙阿弥「三人吉三」は歌舞伎で。
というように。

原典に触れたい、読んでみたい、と思いつつも、難しそう...と尻込みしたまま、けっこういい大人になってしまいました。

「読まなければなにもはじまらない」
おっしゃる通り。
ではどうしたらいいの?
という人のために、さまざまなヒントを示してくれているのが本書。

「古典の「本文」とは何か」「表現の歴史的文脈を掘り起こす」「絵を読み解く」「歌舞伎を「読む」ということ」「「現代社会」が古典文学をつくる」といった様々な角度から、わたしたちを古典文学へいざなってくれるようです。

そして最終章には「読むことでなにがはじまるのか」と題された座談会が設けられています。読むことがゴールではなくて、読むとそこからはじまるなにかがある。
そう思うとわくわくします。

カシワイさんによる表紙イラストを眺めながら、何かはじめたい(古典を読みたい)という気持ちが湧いてきました。

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