今月の雑記のテーマは「先生・師匠」。
学校や習いごとでお世話になった先生、大人になってから出会った師匠と呼びたい人など思い出は様々ですが、今でも強烈に印象に残っている先生がいます。小学校時代に2年間担任だったK先生です。
K先生のトレードマークは、なんとギター。吹奏楽部の顧問でもないのに教室へ毎日ギターを持ち込み、帰りの会で先生の演奏に合わせて一曲歌うのがお約束でした。突如として強制的に始まった合唱会に、はじめこそ戸惑いを隠せなかったものの、慣れていくうちに楽しみな時間になっていきました。歌う曲は月替わりで、生徒のリクエストが通ったことはほとんどなし(!)。先生の独断での選曲ばかりでしたが、井上陽水さんの「夢の中へ」と、辻仁成さん作詞作曲の「ZOO〜愛をください〜」は個人的にもお気に入りでした。
歌謡曲が多い中で一度だけ、K先生のオリジナルソングが出てきたことも。その名も「まめまめの歌」。やたらと明るいリズムに乗せ、タイトルのままひたすらまめまめのみの歌詞が続く、なんともシュールな曲でした。教室以外で聴いたことなどないはずなのに、うん十年たった今でも口ずさめるから不思議です。
当時は変わった先生とばかり思っていましたが、忙しい合間を縫って何曲も練習し、曲が変わるたび大きな模造紙にせっせと歌詞を書き。きっと本当はとても生徒思いの人だったのだと、今ではそう信じています。まーめまめまめ...。