ADEAC2021冬の公開情報その1
皆様こんにちは。AS(学術情報ソリューション)の入江です。
例年、冬から春にかけてADEACではデジタルアーカイブの更新・公開が活発に行われています。
今年もたくさんのデジタルアーカイブが公開されましたので、3/28の月曜まで3回にわたって新着情報をお届けします。
今回は昨年11月以降新たに公開されたデジタルアーカイブから3機関をご紹介します。
◇『柳井市/郷土資料デジタルアーカイブ』(令和3年11月2日新規公開)
山口県の南東部に位置する柳井市のデジタルアーカイブです。
この地域は明治の文豪 国木田独歩が多感な時期を過ごしたゆかりの地で、彼の書いた『置土産』『少年の悲哀』『帰去来』等の作品の舞台にもなっています。そういった縁もあり市が所蔵する国木田独歩の自筆資料や文学碑などがデジタル化・公開されました。
ほかにも、今年1月に更新が行われて毛利家の家臣として長州藩で活躍した浦家の日記や家系図等の資料が追加されています。
◇『台東区立図書館/デジタルアーカイブ』(令和4年1月10日新規公開)
東京都の東部に位置する台東区の豊かな歴史や芸術・芸能など、様々な魅力が詰まったデジタルアーカイブです。
台東区立図書館が所蔵する和本・浮世絵・地図・写真などの多様な貴重資料8,000点以上の画像が公開されています。資料1点ごとの書誌情報も充実していて、地域についての調べ物にも大活躍のアーカイブです。
図書館システムと連携しているため、台東区立図書館のOPACからも資料を検索・閲覧できます。
◇『宝塚市/たからづかデジタルミュージアム』(令和4年2月1日新規公開)
兵庫県南東部に位置する宝塚市の独自の文化・歴史に触れ、まちの移り変わりをたどることができるデジタルアーカイブです。
市制20周年を迎えた記念として編纂・発行された『宝塚市史』の「本編 1~3巻」をはじめ、江戸時代のこの地域を描いた絵図や、明治以降「温泉のまち」として栄えた武庫川周辺を映した絵はがき、明治期から昭和50年代にかけての歴史的公文書群の一部など、地域の歴史を振り返るのに打ってつけの資料がそろっています。
その他にも、神戸を拠点に貿易業を行っていた土井内蔵氏の本宅(国登録有形文化財・通常非公開)の内外を鑑賞して巡れる、
「旧松本邸360度パノラマ」や、市内にある文化財や寺社58件をグーグルマップ上で探せる「たからづか文化財さんぽマップ」と
いった魅力的なコンテンツを自由にご覧いただけます。
来週も最近新規公開された機関をご紹介していきたいと思います。
それではよい1週間をお過ごしください