※今日は木曜日ですが、いつもの雑記ではなく「典拠のはなし」の特別編をお届けします※
先日、イギリスのエリザベス2世女王陛下が崩御され、皇太子だったチャールズ殿下が国王に即位されました。それに伴って典拠ファイルも見直しを行い、以下の4件のファイルを典拠訂正しました。(TOOLiのお知らせページ、「週刊新刊全点案内」2277号の巻頭ページにも同様のお知らせを掲載しています)
◆訂正した典拠ファイル
【訂正前】 Charles(イギリス皇太子)
【訂正後】 Charles Ⅲ(1948~ 3世 イギリス国王)
【訂正前】 Elizabeth Ⅱ(2世)
【訂正後】 Elizabeth Ⅱ(1926~2022 2世 イギリス女王)
【訂正前】 William(1982~ イギリス王子)
【訂正後】 William(1982~ イギリス皇太子)
【訂正前】 Catherine(1982~ ウィリアム王子妃)
【訂正後】 Catherine(1982~ イギリス皇太子妃)
チャールズ新国王は、称号を「イギリス皇太子」から「イギリス国王」に訂正。
漢字形に「Ⅲ」、付記に生年と世系を追加しました。
(余談ですが、即位後の正式名称が「チャールズ3世」になるというのは発表されたものの、綴り方がどうなるかはわからず。アメリカ議会図書館の典拠ファイルが、早々にCharles III, King of Great Britain, 1948-に変更されたのが大いに参考になりました)
エリザベス2世女王のファイルは、訂正前は世系のみのシンプルな付記でした。そこで「イギリス女王」の称号を追加。活動時期がわかりやすいように生没年も付記に加えました。
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、それぞれ称号のみの変更。「王子」「ウィリアム王子妃」より訂正しました。
「日本目録規則2018年版」の識別要素の付加を参考に、王族の称号や生年、没年を統一形に付加したことにより、より識別しやすいファイルにすることができました。
おまけ 自宅にあったエリザベス2世女王の肖像入りコイン。いくつかちがうパターンのデザインがあるのですね。