11月の雑記テーマは「箱もの」。
芸術の秋、企画展など足を運びたい場所は数あれど、今月は建物そのものに注目してみます。
東京の目黒にある東京都庭園美術館が大好きです。
旧朝香宮邸がそのまま美術館になっており、建物自体もじっくり見て楽しいのです。全体にアール・デコの美しいデザインでひと部屋ごとに意匠が異なり、天井の照明や暖房器具のカバー飾り、床材、ひとつも見逃せません。
お気に入りの1つめは正面玄関の大きな飾りガラスです。ルネ・ラリックによるそれは美しいもので、これを見るだけでも来たかいがあったなぁと思ってしまう。2つ目は二階のベランダの床で、白と黒で市松模様に大理石が貼られており、すぐ外の庭園とセットで眺めるとシックな白黒と芝生の緑の対比が本当に素敵。
展覧会を見つつゆっくりと邸内を巡るのがお勧めです。