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読めるフォント

本日は「週刊新刊全点案内」2301号の発行日です。
掲載件数は1107件でした。

*こんな本がありました*


「奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って-UDデジタル教科書体開発物語」

高田裕美(著)
時事通信出版局(2023.4)


生活の中のあらゆる場面で見かけるようになったユニバーサルデザイン。「universal」=「普遍的な、全体の」という言葉のとおり、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が使いやすいようにデザインすることをいいます。

そして読み書きに困難を抱える人でも読みやすいフォントとして、近年教育現場で大活躍しているのが「UDデジタル教科書体」です。フォントによって違う文字の細かなハネやはらい、太さ細さなどの特徴から、文章が読みにくい・文字が見えないといった壁を感じ、学びに支障をきたしていた生徒や学生たちに大きな希望を与えました。本書では、書体デザイナーである著者が、このフォントを生み出し実用にいたるまで、何年もかけて積み重ねてきた試行錯誤と情熱を垣間見ることできます。

"誰一人取り残さない学校や社会を実現するために"。誰かが抱える困難への理解を深めることの重要性を伝えられる一冊です。

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