« きょうのデータ部☆(6/14) | メイン | 「より深く「その人について書いてある本」を探すには」~TOOLiで探そうQ&A~ »

美術作品を読み解く

6月の雑記のテーマは「好きな辞典・図鑑」です。
お気に入りの辞典や図鑑を紹介します。

今の私のお気に入りは、こちら。

西洋美術解読事典 新装版
 ジェイムズ・ホール(著) 高階 秀爾(監修)
 河出書房新社(2004.5)


西洋美術の作品名ではなく「美術の主題」「美術作品で語られる物語」「描かれる人物」などが取り上げられています。
主にキリスト教の旧約・新約聖書、聖人伝説、そして、古代ギリシア・ローマの神々や英雄、道徳的寓意を示す人物、擬人像などの項目が、日本語の五十音順で配列されているのです。

ためしに「書物」という項目を見てみると、「宗教美術」「世俗美術」の2つに区分されており、「宗教美術」には「受胎告知の際、聖母は読書をしており」と記されています。
受胎告知って多くの美術作品があるけれど読書してたっけ? 本当に描かれているのか確かめてみたくなります。
「世俗美術」も見てみましょう。こちらは「書物は諸美徳の擬人像の持物として広く描かれている」とあり、自由七学芸の〈修辞学〉や〈文法〉の擬人像も書物を持つ姿で描かれるようです。

「自由七学芸」って何だろう? 「自由七学芸」の項目をひき、ふむふむと読んでいくうちに、その隣に書かれた「十二カ月」という項目が気になりだす始末。

「十二カ月」では〈一月〉から〈十二月〉の黄道十二宮と月々の労働、代表的なモティーフが記載されています。
ここでの黄道十二宮は、一月が水瓶座、十二月が山羊座となっているのも興味深い。そういえば現代と比べると時期が少しずれていたんだっけ...と考えているうちに、あれ? 何を調べてた? そうそう「書物」だよ、となってしまうのがこの本の恐るべきところ。

巻頭カラーページには、絵画写真図版とともに利用法が書かれているので参考になります。と書きつつも、私は解読の為に調べるというより、芋づる式に読むことを楽しんでいるのでした。残念な(あるいは贅沢な)使い方かもしれませんね。

コメントを投稿

(投稿されたコメントは、TRCデータ部の営業時間内にアップいたします。投稿から掲載までお待ちいただく場合がありますがご了承ください。なお、メールアドレスはTRCデータ部から直接ご連絡する場合にのみ使用いたします。第三者への公開・提供はいたしません。)

2024年1月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク