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2023年7月28日 アーカイブ

2023年7月28日

間違っていても入れています~MARCや検索のはなし~

弟が出版社に入社したばかりの頃、わたしが「ISBNが~」と話しをしたら、「ISDN?」と聞き返されました。
あれ?出版業界ならISBNは当然知っているものではないの?と驚いた記憶があります。
うちの弟が無知だっただけかもしれませんが、出版社でも職種によっては意外とあまり意識していないのかもしれませんね。

ISBNとは、「単行出版物を特定する国際的な識別子」のこと。
たいてい図書の裏表紙に並んでいる、978から始まる13桁の数字です。
978は書籍を示すコード、4は日本、そのあと出版者記号、書名記号。末尾の数字はチェックデジットといって、機械の読み取り間違いを防ぐ役目の数字です。一定の計算をすることによって導き出されます。
978が付くようになったのは2007年からで、それ以前は4から始まる10桁の数字でした。
出版点数に対してISBNの桁数が足りなくなったため、978が付くようになったそうです。

同じタイトルの本でも、形態や版が異なると、ISBNもそれぞれ異なります。
例えば、「ハリー・ポッターと賢者の石」は何度も形を変えて出版されていますが、一番最初に出版された時のISBNは「4-915512-37-1」(まだ13桁じゃなかった!)、静山社ペガサス文庫版だと2分冊になって「978-4-86389-230-9」と「978-4-86389-231-6」、一番最近の静山社文庫の新装版だとやはり2分冊で「978-4-86389-680-2」と「978-4-86389-681-9」、という風にそれぞれ異なったISBNを持っています。

しかしこのISBN、結構な割合で誤植があります。
奥付とカヴァーで違うISBNが振られているというパターンが一番多くて、それからどこかの数字が抜けていたり、同じ著者の過去の本のISBNがそのまま使われていたり、誤植のバリエーションも様々です。
図書にあるISBNが間違っていると思われた場合、データ部ではまずは出版社に正しいISBNを確認しています。
その後、誤ISBNとしてMARC上の010Mというタグに記録しているのです。
時々、ISBNで検索すると全然違う本が2冊ヒットすることがあるかと思いますが、それは誤ISBNにヒットしている可能性があります。
図書本体にある以上どれが正しいISBNなのか判断するのは難しいので、どちらで検索してもヒットするようにという配慮なのですね。
978で足りなくなったら979が使われることになるそうですが、いつかお目にかかる日がくるのでしょうか...。

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