本日は「週刊新刊全点案内」2325号の発行日です。
掲載件数は989件でした。
*こんな本がありました*
暑い日には汗を流すために、寒い日には温まるために、お風呂は日本人にとってなくてはならない存在です。
しかし、根っからのお風呂好きは日本人だけではないようです。
「テルマエ」
こちらは、「お風呂」をテーマに、古代ローマと日本の風俗を数々の図版で紹介する展覧会図録です。
古代ローマ人がお風呂好きだったということを知らしめたのは、ヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」という漫画でした。
現代日本人からもっとも遠い存在と思われていた古代ローマ人が、実はお風呂好きということではかなり近い感性を持っていたというのが意外で、出版された当時はかなり話題になりましたね。映画化もされて、古代ローマ人である主人公を、阿部寛が違和感なく演じていたのも印象的でした。
日本では「裸の付き合い」という言葉がありますが、古代ローマでもお風呂がサロンとして活躍していたようです。ただ、残念ながら古代ローマのお風呂の文化は、中世あたりでなくなってしまったそうです...。
昔は、うちから歩いて1分ほどの近所に銭湯があり、煙突が二階の窓からよく見えました。しかし世の中の流れに逆らえず廃業してしまいました。
普段は家のお風呂を使っていて、銭湯に行くのはお風呂が壊れてしまったときだけだったので、今思うともうちょっと通っておけばよかったなと。
わが家のお風呂ももちろんいいのですが、老若男女が集まる銭湯や温泉には独特の雰囲気があります。その雰囲気を楽しむという感性が、古代ローマから現代日本まで脈々と受け継がれているというのは、とても興味深いですね。