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建築を洗う

本日は週刊新刊全点案内2347号の発行日です。
掲載件数は1237件でした。
今月の表紙はこちら。
p20240305.jpg

ミモザの花束のイメージで描きました。

スーパーマートへの道すがらのお宅の門の所にけっこう大きなミモザの木があり
早春に花が咲くと遠くからでも鮮やかで、引き寄せられ、思わず立ち止まってしまいます。
一斉に咲いた黄色のフサフサが風に揺れ動いて、黄色いドレスで踊っているみたいな・・・・!
何だかワクワクするのです!
因みに3月8日はミモザの日なのだとか・・・最近初めて知りました。
(Juri)

*こんな本がありました*

「「洗い」の日本建築史 建築の経年と木肌処理技術」

中山利恵(著)
東京大学出版会(2024.2)

「日本の木造建築に施される「洗い」と呼ばれる技術があるのをご存じだろうか。」
冒頭の一文を読んだ時点で私の頭上には多数のクエスチョンマークが浮かんでいました。建築を・・・洗う?

「洗い」というのは、建築の露出した木部を洗い、木材表面の汚れや変色を落とす作業のことだそうです。昭和中期頃までは日本で広く行われており、今も一部の地域では木造建築のメンテナンスとして職人の手により行われているのだとか。
その歴史を明らかにし、技術を再評価すること、また、それにより日本人が建築の経年をどのように扱ってきたのかを辿ることを目的として「洗い」の世界が紐解かれます。

建築を維持・管理するためにどのような技術が使われてきたか。
本書を読めば今までとは違った視点で建物を見ることができそうです。

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