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30年ぶりのエリック・ロメール

5月のテーマは「映画について」です。ゴールデンウィークからの連想です。


エリック・ロメール監督のフランス映画「友だちの恋人」(1987年制作)について記したいと思います。
出会いは大学でのフランス語の授業、語学教材でした。
なぜ突然思い出したかというと、昨年末から今年初めにかけて「エリック・ロメール監督特集」を上映していた映画館があったためです。残念ながら出かけることはできなかったのですが、ふつふつと蘇る記憶。

真面目だけど不器用な女性、主人公ブランシュに感情移入するとともに、フランスの地方都市での暮らしぶりが物珍しく、また語学の勉強にもうってつけの作品でした。


映画原タイトル「L'ami de mon amie」
= 直訳「私の女友だちの男友だち」
= 映画邦題「友だちの恋人」

男性形と女性形で語尾が変化するので、それが男性の友だち(ami)なのか、女性の友だち(amie)なのか分かります。そして主人公の名前はBlanche(ブランシュ)。「白」を意味するBlancの女性形で、語尾が変化しています。
(で、あっているでしょうか? やや不安...)


古い記憶の扉が開いて、いてもたってもいられず、GWに家で「友だちの恋人」を鑑賞しました。30年ぶりです。
まったく覚えていない場面もあれば、ここが好きだったなという思い出のシーンにも再会。でも、全体的にこんな話だったかしらん?と忘れていることの方が多く、新鮮な気持ちになりました。
フランス人は早口でよくしゃべるな、という率直な感想は今も昔も。もしかすると、言語的に言葉数が多くなるためにそう感じるのかな?とも思いました。


エリック・ロメール作品はこの「友だちの恋人」しか知らないので、他の作品も観てみようと思います。

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