6月になりました。今月の雑記のテーマは「お金にまつわる話」。来月、20年ぶりに3種の紙幣が刷新されることにちなんで、このテーマとしてみました。
以前、気になった景色がありました。オレンジ色の中央線に乗って東京駅に向かうとき、進行方向むかって左に見える景色です。
白くてモダンな洋館は、屋上にある塔の上に旗をなびかせています。その隣にも洋館があり、こちらは緑色の屋根が見えます。がっつりとした建物といった印象です。
ビルの合間に一瞬見える景色がなんだか絵本の1ページのようで、そこだけ洋風なのが何故なのか不思議で、いつも目を見張ってみていました。
ある日、思い立ってその洋館群の正体を確かめに行ってみました。東京駅で降りて、適当にあの建物があるだろう方向を目指して歩き始めると、意外とすぐにたどり着きまして。
あの白い洋館はなんと三越デパートでした。日本橋の本店。国の重要文化財として有名ですね。
そして、その隣の緑屋根の洋館は日本銀行の本店。おもわず「えーっ」と驚いてしまいました。日銀って、こんなところにあったのですね。いつも見るテレビのニュース映像などでは、上空から写したコの字型の建物の姿ばかりだったので、あの緑屋根が日銀本店の建物だったとはまったく気づきませんでした。下から見上げる日銀本店は重厚で威厳があって、なるほどここが日本の金融の中心地なのかと感動でした。高いビルが周りに建っているので、すこし窮屈そうにも感じましたが...。
この日銀本店は予約をすれば内部を見学できるそうですし、近くに「貨幣博物館」もありますし、新紙幣記念に「大人の社会科見学」として周辺散歩を計画しても楽しいかもしれません。