旅して裁判見て
本日は「週刊新刊全点案内」2364号の発行日です。
掲載件数は832件でした。
*こんな本がありました*
ぶらり世界裁判放浪記
原口侑子(著)
幻冬舎(2024.7)
日本で裁判員制度が導入されてから15年が経ちました。いつか自分にも声がかかる日が来るのだろうかとドキドキしつつ、しかし日常的に傍聴席へ足を運ぶなど、裁判を身近なものとする方もいらっしゃるようです。
本書は、弁護士である著者が世界中を放浪し、バックパッカーとして各国の裁判を見続けたなかから33都市を厳選した記録です。現地の人々と呑み笑い踊り、そして裁判所を訪れる日々...。アフリカの「青空裁判」からフランスの「司法宮」、そして自然豊かな島国での裁判など、あらゆる裁きの形が現地の人々の暮らしと共に活写されています。特有の文化が色濃く反映される判決が下されたり、他国の例が現代日本の抱える問題にまで繋がったり。自由な旅と世の中を正すための法、どちらの視点からも興味を引かれる一冊です。