7月の雑記のテーマは「本との出会い方」です。
小学生のころ「図書館から本を探してきて読みましょう」という時間がありました。
図書館の利用方法を学ぶための時間だったのか、単に時間ができてしまった授業だったのかは記憶にないのですが、ただ「分厚い本を読むのかっこいい!!!!!」と思っていたことだけは明確に覚えています。
そのような動機で私は図書館にある一番分厚い(と思った)本を選びました。
残念ながら、それがなんの本だったか、どんな内容だったか、何も思い出すことができません。
かつての私は「分厚い本を読むかっこいい私」を演出するためだけに本を選び、難しくて全く内容が入って来ない本のページを無理やりめくっていたのです。
無理矢理分厚い本を選び読んでいた私も、そのうち厚さのある本もきちんと読めるようになりました。
その中のひとつがペギー・スーシリーズです。
ちなみに、読み始めたきっかけは「2学年上の姉が読んでいたから」で「2つ上の学年の子が読む本を読んでいる私かっこいいだろ!」と思っていました。
しかも海外文学という通ぶれるものだったもので、他に見せつけるように読み、そしてあの独特の世界にひきいこまれていきました。
かくして見栄を張りまくっていた私ですが、今でも電車で本を読んでいると「本を読んでいる自分」を俯瞰で眺める自意識がわいてきます。いい大人になっても何も変わっていません。