9月の雑記のテーマは「手紙」です。
娘が小5の夏、学校で配られた「サマーボランティア」のお知らせに「ろうの子たちと手話で交流しよう」という集いが載っており、せがまれて参加したことがありました。(ドラマにハマりYouTubeで見よう見まねの娘)
お知らせには「応募多数の場合は抽選」とありましたが、行ってみると母娘づれが3組のみ。完全に付き添いのつもりだった私は、メンバーの一人に数えられてしまいました。
始まる前に主催の方に言われたのは「これからの時間はろうの子どもたちと同じように、声ではしゃべりません。手話・ジェスチャー・筆談で会話します」ということ。内心焦りつつ、部屋に入るとそこは本当に静寂の世界でした。
まず、ろうの子ども達と外部の参加者が組みになり、自己紹介のための手話を教わりました。私を選んでくれたのは小学校3年生くらいの男の子。掌に私の名前を指で書くと、ひとつづつ指文字を教えてくれました。なんとか皆さんの前で名前を紹介して、施設内に貼ってあるクイズを解いたりして遊びました。
最後に子ども達から折り紙と手紙をもらいました。メッセージカードにその場で書いてくれたのですが、そこには「ありがとう!うれしかったよ」と2行。
外部の参加者の中で手話レベル最低(しかも覚えも悪い)の私は、足を引っ張り、満足にコミュニケーションを取れなかったのに...。
ほんのひと時の交流でしたが、忘れられない時間になりました。
その時の手紙は今も定期入れに入れています。