昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
10月の新設は5件でした。そのうちの1つが「フリーランス・事業者間取引適正化等法」です。
略称を件名標目としていますが、より短い略称の「フリーランス法」の方がニュース記事などではよく見られるかもしれません。正式名称は「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」といいます。
フリーランスの事業者が、企業との取引において「企業」対「個人」という関係上立場が弱く不利益を被りがちな現状をうけ、取引の適正化と安心して働ける環境の整備を図るための法律です。
発注者である企業に対して、書面等による取引条件の明示、報酬支払期日の設定・期日内の支払、ハラスメント対策のための体制整備などが義務付けられています。
こちらの法律はつい先日、11月1日に施行されました。
企業側に課される義務が、条件(従業員の有無や委託する業務の期間など)によって異なってくるとのことで、どのような対応が必要か調べなくてはならない場合もありそうです。
それもあってでしょうか、10月だけでこの件名を付与した図書は3冊ありました。