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生き物たちの声

今日は「週刊新刊全点案内」2385号の発行日です。
掲載件数は1044件でした。

*こんな本がありました*


「饒舌な動植物たち ヒトの聴覚を超えて交わされる、クジラの恋の歌、ミツバチのダンス、魚を誘うサンゴ」

カレン・バッカー(著)
築地書館(2024.12)


犬は耳がよくて人間が聞き取れない音にも反応する、なんてことがよく言われますが、犬どころではなく、人間が感知できない音を聞き取ってコミュニケーションを取り合う生き物がこの地球上にはたくさんいるそうです。
超低周波音を発するのはゾウやクジラ。
そして、氷河や竜巻、火山といった地球そのもの。
逆に、高周波の超音波音を発するのは、コウモリ、ハツカネズミ、クワガタムシなど。
トウモロコシやサンゴなんかもこの超音波音を発しているといいます。

人間以外が発している、これまで知ることのできなかった音の世界を紹介するのがこの本です。
人間には聞くことのできない音の世界を紐解くと、生き物...動物のみならず植物も含めた生き物たちの、複雑なコミュニケーションが明らかになってきます。

高齢者は聞こえないというモスキート音も超音波の一種。
子どもには聞こえる音が年をとると聞こえなくなるように、過去の人類はもしかしたら、現在の人類が聞き取れない音を聞き取り、生き物たちのコミュニケーションに参加できていたのかもしれません。
想像するとロマンがありますね。

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